男子部 全日本学生ホッケー選手権大会 vs明治大学

 (早稲田スポーツ新聞会提供 記事、写真 大森葵 )

 あと一歩、及ばなかった。全日本学生選手権(インカレ)準々決勝、相手は今季ここまで1勝1敗の明大。全日本選手権出場が懸かったこの試合は、互いに譲らず一進一退の攻防が繰り広げられる。2点をリードされる展開となるも、決して諦めることはなかった。前半28分に1点を返すと、後半1分に同点に追いつく。ここから何度もチャンスをつくったのは早大だった。しかし残り時間10分のところでペナルティコーナー(PC)から失点。最後までゴールを狙ったが、非情にもここで試合終了のホーンが鳴り響いた。スコアは2-3。あと1点が遠かった。

 前半9分に先制点を許す展開。互いに熱のこもったプレーが繰り広げられるも、23分に相手のエース谷光未有にPCを決められ2-0に。しかしここで終わるわけにはいかない。28分、FW佐藤良(政経4=東京・早大学院)が高い位置でボールを奪うと、MF中村拓郎(社4=富山・石動)のパスを受けたMF宮口和樹(スポ2=滋賀・伊吹)が早大に勢いをもたらす1点を決めた。この得点をきっかけに攻撃のリズムができ始め、良い流れで前半を折り返す。

 すべてが決まる後半、主導権を握っていたのは早大だった。後半開始早々、FW川原悠雅(社4=佐賀・伊万里商)のリバースシュートで同点とし、試合を振り出しに戻す。その後も前線からのプレスが効き、相手陣内でのプレーが続いた。川原からのロングパスに佐藤が走りこむ。さらにFW宮崎俊哉(スポ3=福井・丹生)もシュートを狙った。幾度となくサークルへとボールを運ぶも、1点が遠い。残り10分、ここで相手に痛恨のPCを与えてしまう。PCを武器としている明大はこれを確実に決め、2-3に。早大ペースだっただけに、痛すぎる失点だった。「最後まで諦めず、チャンスがある限り攻めようという気持ちだった」(FB木村浩一郎主将、スポ4=栃木・今市)。残り時間が徐々に少なくなっていく中、猛攻を仕掛けていく。終了間際には、連続してPCを獲得。しかし放ったボールは相手GKのファインセーブに阻まれ、絶好のチャンスを生かすことはできない。最後までわからない紙一重の戦い、それを制したのは紫紺の勇者だった。

 少ないシュートチャンスを確実にものにした明大と、最後まで決め切ることができなかった早大。「自分たちのちょっとした勝負弱さが出た」(川原)。チーム発足時より目標として掲げていた全日本選手権出場にはわずかに届かなかった。それでも最後まで食らいつき、最後までボールを追いかけた選手たち。このチームで達成できなかった夢は、後輩に託された。しかしまだこれで終わったわけではない。今月末には早慶定期戦という大事な戦いが残っている。「もう相手は慶大しかいないので、しっかりと勝てるようにしたい」と木村主将。勝利をつかみ、最後は笑顔で締めくくりたい。