男子部 関東学生秋リーグ 順決 vs一橋大学

 

(早稲田スポーツ新聞会提供 (記事 安本捷人、写真 喜柳純平、成瀬允 )

  この日の試合は秋季関東学生リーグ順位決定戦。先週の試合に敗れた早大は一橋大との7、8位決定戦へと回った。試合は一進一退の攻防が続く中で早大が着実に加点。3-1で勝利を収め、1部リーグ8校中無念の7位で秋の戦いを終えた。早大はこの後、2部リーグとの入替戦へ向かうこととなる。

 試合開始のフィールド。普段その中心に立つFW宮崎俊哉主将(スポ4=福井・丹生)の姿が、この日は無かった。「先週の敗戦からうまく切り替えられなかった」「切り替えられていない自分が試合に出る資格もない」と、宮崎自ら松本剛毅監督(平6卒)に申し出た。これまでチームを牽引してきたエースがスターティングメンバーを外れる事態。その中で、早大は新しい姿を見せる。宮崎を欠く早大攻撃陣の中心はFW大野誠弥(政経1=東京・早大学院)とFW関修平(商2=東京・早大学院)。2人を中心に序盤は右サイドからサークル内への侵入を図る。すると先取点は前半5分。早大が最初のペナルティコーナー(PC)を獲得すると、DF中嶋練(スポ1=島根・横田)が放ったシュートは敵GKに阻まれるも、素早く間を詰めた関がこぼれ球を押し込んだ。その後も一橋大の激しいプレスを前にして細かくパスを繋ぎ、何度か好機を演出する。しかし得点には至らず、逆に隙を突かれ一橋大にあわやという場面を与えるなど我慢の時間が続いた。ここで負傷した選手に代わってDFのポジションに入ったのが宮崎。低い位置でのプレーからチームに勢いをもたらすと、前半32分にMF宮口和樹(スポ3=滋賀・伊吹)と宮崎の連携からPCを獲得する。ここでパントから中嶋がゴール右上隅に一閃。先日の駿河台大戦で決められなかったPCからの得点を挙げ、試合を折り返した。

PCからの得点に喜ぶ選手たち

 後半も宮崎はベンチスタート。またGK戸田翼(社4=滋賀・伊吹)に代わって秋季リーグ初戦以来の出場となる1年生・GK山本健悟(社1=滋賀・伊吹)が入った。早大は後半開始直後から宮口のドリブル突破を契機として好機をつくる。途中から宮崎も加わり、MF倉田登志矢(スポ3=静岡・伊豆中央)も絡めた流動的な攻撃を見せた。後半16分には早大が得たPCのレシーブミスからカウンターに襲われたが、山本の果敢な守備で事なきを得る。その後膠着(こうちゃく)した時間が続くも、3点目を挙げたのは後半31分、エース宮崎のスティックから。倉田の長いパスをサークル内で受けた宮崎が放ったシュートは一度敵GKに阻まれたが、跳ね返ったボールを再び自分でゴールへ叩き込んだ。その直後に混戦から一瞬の隙をつかれ失点するも、3-1で試合終了。「最下位決定戦」となった試合で早大が意地を見せた。

 普段、絶対的な柱としてフィールドで声を上げる宮崎。しかし、この試合はそこから一歩退いた。代わって関や大野らが期待に応える働きを見せ、チームに新しい攻撃の形をもたらす。宮崎は試合後、自分のいないフィールドについて「1人1人が責任を持っていると同時に、生き生きとプレーできている」と話した。主将の言葉からは、ワセダはもっとできる、との思いが滲む。ここで次に迎えるのは伝統の早慶定期戦。必ずや早大男子ホッケー部の誇りを示し、インカレへと弾みをつけたい。