男子部 関東学生秋リーグ 入替戦 vs立教大学

 

 早稲田スポーツ新聞会提供 (記事 榎本透子、写真 杉田陵也、大森葵、千葉大輝 )

今シーズン最終戦。この試合の勝敗を分けたのは何か。秋季関東学生リーグ戦で早大は1部7位に沈み、入れ替え戦へ臨むこととなった。対するは同リーグ2部2位の立大。悲願の1部昇格を目指し、早大を倒すべく練習を重ねてきた。とはいえ1部で優勝経験もある早大との対戦。力の差は歴然としており、早大の圧勝が予想されていた。だが現実はそう甘くはなかった。幾度となくチャンスを演出するも、最後の一撃が足りず得点につながらない。後半には勝ち越しを許し、予想だにしなかった展開に固唾を飲んだ。しかし最後は1部校の意地を見せ再逆転。立大が抱える昇格への思いに、1部残留への執念がわずかに上回る。勝敗はここで分かれた。

 試合開始前、一列になってフィールドに並んだ選手たち。そこに、今シーズン先頭に立ってチームを引っ張ってきた4年生の姿はない。3年生が主体となって挑む初陣を、ベンチから見守っていた。早大は開始直後に猛攻を仕掛ける。MF倉田登志矢(スポ3=静岡・伊豆中央)がサークル内にきり込みシュートを放つもGKの好セーブに阻まれた。DF中嶋鍊(スポ1=島根・横田)とDF斎藤湧大(スポ1=栃木・今市)の1年生コンビが打ち込みで好機を演出するも、今一つ決定力に欠ける。無得点では終われない早大はペナルティコーナー(PC)のリバウンドをFW関修平(商2=東京・早大学院)が押し込み先制点を獲得。リードを奪って前半を折り返す。

 

 後半、試合は予想外の動きを見せた。3分に混戦から同点に追いつかれると、8分に追加点を許す。まさかの逆転。ベンチを巻き込んで喜びを表現する立大の選手たちに対しうなだれる早大。1部残留に暗雲が立ち込めた。悪い流れを断ち切るため、FW宮崎俊哉前主将(スポ4=福井・丹生)、MF岸本昌樹(教4=鳥取・八頭)を立て続けに投入する。この1年、苦労を重ねながらチームをけん引した4年生の力は偉大だった。直後の13分、PCで中嶋が、16分にはDF糸賀俊哉(スポ2=島根・横田)の強烈なヒットシュートが立て続けに相手ゴールを揺らし、3-2と形勢逆転に成功。さらに点差を広げたい早大はPCを獲得するが、枠に収められない。29分、FW大野誠弥(政経1=東京・早大学院)が強烈なカウンターを打ち込むが合わせられず機を逸した。一発決められてしまえば再び同点、振り出しに戻ってしまう、一触即発の状況。これを断ち切ったのも4年生だった。31分に岸本が押し込み、2点差に広げる。点差に甘んじることなくその後も果敢に攻撃した早大。来シーズンを左右する重要な一戦で勝利を収めた。

 

 新体制初の試合と意気込んだものの、4年生の力を借りての勝利に選手たちは「情けない」と口をそろえた。しかし入れ替え戦は一発勝負、たった1敗で明暗がくっきりと分かれる。チームの勢いを変えた4年生の力を改めて実感できた試合でもあった。また、4年間早大で采配を振るった松本剛毅監督(平6卒)は今季限りで退任する。今後は新監督のもと、新体制で鍛錬の冬へと向かう。飛躍の春へ、早大ホッケー部の新たな戦いは始まっている。