男子部 インカレ2回戦 天理大学戦

 (早稲田スポーツ新聞会提供:記事、新藤綾佳 写真、榎本透子)

 11月9日、奈良・親里ホッケー場で全日本学生選手権(インカレ)が行われ、1回戦で北大に勝利した早大は、強豪校である天理大と対戦。前半は早大の底力を見せ0対1で折り返すが、後半に4失点を喫し結果0―5で敗れた。

 早大のセンターパスによりインカレ準々決勝は開始した。序盤に宮口和樹主将(スポ4=滋賀・伊吹)が見せ場を作り、早大がゴール前に迫るも天理大が形勢を逆転。以降天理大が攻める場面が続くが、守備陣の活躍によりゴールを許さない。その後、相手にPC(ペナルティーコーナー)を与えてしまうが、GK山本健悟(社2=滋賀・伊吹)の好セーブと、天理大が決定力を欠き失点には至らなかった。試合中盤、相手に攻め込まれたが2年生コンビのDF齊藤湧大(スポ2=栃木・今市)とDF中嶋鍊(スポ2=島根・横田)が鉄壁の守りを見せ、ピンチを切り抜く。互いに点が決まらない状況が続いたが、天理大3回目のPCが決まり0対1と試合が動いた。直後早大のFW今村光成(商2=東京・早大学院)がシュートを打つが惜しくも枠を外れてしまう。終盤は相手におされる展開だったが、MF山下翼(スポ1=滋賀・伊吹)の的確な動きや山本の堅守により前半を0―1で終了。宮口主将も「前半は思った以上にいいプレーができて、互角に戦えてたと思う」と振り返るように、強豪・天理大を相手に善戦する。

 

 後半開始直後、宮口からFW関修平(商3=東京・早大学院)へのパスで天理大のゴールに迫りシュートを打つが外れてしまう。以降天理大からPCやシュートを打たれ、幾度もピンチを迎えるが山本が全身を使った守りを見せ、失点の危機を乗り越えた。早大も宮口が右サイドからサークル内へパスを出すも、ゴール前での反応がかみ合わず得点にはつながらない。後半12分に相手のロングパスから追加点を許すと、体力面に課題を抱える早大は、点差を広げられた。試合終盤、早大に初のPCが与えられるが得点チャンスをものに出来ず、試合終了間際にもPCからの得点を許し0―5で敗れ、男子ホッケー部のインカレは終了した。

 

 エンジのユニフォームに勝利の女神が微笑むことなく4年生は引退を迎えた。しかし、最後の試合となった4年生たちは後悔のないように試合に挑み、試合内容で評価すべきところがあったと振り返った。4年生が引退し新体制が始動するが、先輩たちの思いを受け止めワセダホッケーを輝かせてほしい。