女子部 関東学生秋季リーグ順位決定戦 駿河台大学戦

 

早稲田スポーツ新聞会提供 記事、新藤綾佳 写真、榎本透子、成瀬允 )

 天候不良で延期された関東学生秋季リーグ最終戦が、駿河台大のホームグラウンドで行われた。前日に絶対王者の山梨学院大を5点に抑えた早大は、勢いそのままに駿河台大戦に挑んだ。しかし、前後半ともにPC(ペナルティーコーナー)を入れられてしまい0―2の悔しい敗戦を喫した。

 11月の寒空の下、早大のセンターパスにより現チームでの最終戦が開始した。前半開始直後、駿河台大にゴール前へ迫られ1回目のPCの機会を奪われる。しかしDF片倉優季(スポ2=山形・米沢商業)がボールを弾き失点とはならなかった。以降早大は自陣でプレーされる時間が続いた。前半6分には2回目のPCを相手に与えるが、早大の守備を前にして決まることはなかった。片柳陽加主将(スポ4=栃木・今市)がボールへの執着を見せ、相手サークル近くに迫るなど早大も反撃に出るがシュートまでにはつながらず、プレーが自陣、敵陣を交互に行き来する時間が続いた。前半23分には早大に1回目のPCを獲得。DF瀧澤璃菜副将(スポ3=岩手・沼宮内)がシュートを打つも、守備に阻まれリバウンドも入らず得点とはならなかった。両校ともに得点が決まらず、このまま前半終了かと思われたが、PCでの得点を許し0―1で前半を終えた。瀧澤の華麗な守備と片柳の執念が見えた前半であった。

 後半開始直後、守備の隙を突かれシュートを打たれるがGK南有紗(スポ4=埼玉・飯能)の活躍により失点を免れた。相手も決定力を欠き、失点にはつながらないものの駿河台大のペースで試合が進み苦しい時間が続いた。その後、早大が攻撃に転じる場面も見られたが駿大の堅い守備の前に得点とはならない。後半戦半ばにはFW井上燦(スポ4=福岡・玄界)がシュートを打つが惜しくも外れてしまう。0―1のまま時間が進んでいき、今試合8回目の駿河台大によるPCで押し込まれ0―2と離されてしまう。早大は最後までボールを追い続けるも試合終了のブザーが鳴り響いた。

 今試合をもって4年生は引退となり、試合を終え様々な思いが込み上がってきたのだろう、MF梅村雅子(人4=岐阜・可児)の目からは涙がこぼれた。先輩たちは達成し得なかった『打倒四強』を託しつつも、「みんなに応援されるチームになって欲しい」(南)と願う。来年のチームがどのような姿を見せてくれるか楽しみである。