男子部 関東学生春季リーグ 東京農業大学戦

 

早稲田スポーツ新聞会提供 記事 新藤綾佳、写真 吉岡拓哉)

4月とは思えない日差しが降り注ぐ早大東伏見グラウンドで、上位リーグ進出をかけた東農大戦が行われた。試合前半は先制を許すなど苦しい展開だったが、第3クオーター(Q)でFW今村光成(商3=東京・早大学院)がシュートを決め同点に追いつき、第4Qでも1点を追加し2対1で勝利した。これにより関東学生春季リーグ(春季リーグ)での上位リーグ進出と6月28日から行われる全日本大学王座決定戦(王座)への出場が決まった。

 「今回の試合は第1クオーターから相手に押される今までにない試合展開で苦しかった。」とDF糸賀俊哉主将(スポ4=島根・横田)と振り返るように第1Q開始直後から相手におされ自陣でのプレーを強いられる苦しい時間が続いた。試合開始から約10分、早大はピンチを迎える。東農大の選手が守備をかわしシュートを打つがGK山本健悟(社3=滋賀・伊吹)の好セーブにより失点を免れる。第1Q終了間際に反撃に出るも連携が噛み合わず得点にはいたらなかった。第2QでもFW大野誠弥(政経3=東京・早大学院)などが魅せるが相手の守備を崩すまでにはいかず、前半終盤東農大にペナルティーコーナー(PC)を献上する。1度はGKの活躍によりシュートを弾くもおしこまれリードを許したまま試合を折り返す。

 

 少数精鋭で体力的な面から苦手としてきた試合後半で早大は流れを引き寄せ、反撃を開始する。1点を追う中でFW糸賀がイエローカードを出され一時退場という場面もあったが、第3Q終盤早大に待ち望んだ1点が生まれる。FW今村がボールを押し込み同点になる。第4Qでもワセダは攻めの姿勢を見せ、中盤ペナルティーストロークの機会を得る。このチャンスを「危なかった」と振り返りながらもFW清水拓登(スポ2=滋賀・伊吹)がしっかりと決め、1点を追加しリードする。そのまま逃げ切り2対1で勝利をおさめた。

 

 3年生選手陣の活躍も光り、春季リーグ戦の日程が発表された時から照準を当てて来た東農大戦に勝利した早大。2016年以来の王座、2015年以来の上位リーグ進出を決めた選手たちの笑顔は輝いていた。これまで以上に強豪校が立ちはだかるだろうが、進化した早大に期待である。