男子部 関東学生 秋季リーグ 山梨学院大学

早稲田スポーツ新聞会より引用 記事:新藤綾佳、写真 細井万里男)

プール1位通過をかけ早大は山梨学院大と対戦した。春季リーグでも対戦し涙の飲んだ相手は、一週間前に開催された全日本学生選手権(インカレ)を制し波に乗っている。第1クオーター(Q)は無失点で終えたが、第2Qでフィールドゴールから先制を許してしまう。しかし第3Qで早大はペナルティーコーナー(PC)からゴールを決め同点へ。両者一歩も譲らぬ展開であったがインカレ王者の山梨学院大が意地を見せ最終Qで得点を奪われると、1対2で早大は敗北。プール2位で上位リーグへ駒を進めることとなった。

 山梨学院大のセンターパスで試合が始まった。MF山下翼(スポ3=滋賀・伊吹)のスクープで早大が相手陣地に切り込んでいく。しかし山梨学院大も積極的に攻撃を展開し、6分過ぎには最初のPCを献上してしまう。しかしここはチームの守護神GK山本健悟(社4=滋賀・伊吹)がしっかりと弾き失点を回避する。その後はサークルまで迫る場面はあったものの両校ともに決定打を欠き0対0で最初の15分を終えた。迎えた第2Qでも攻守が交互に入れ替わるスピーディーな試合が展開される。どちらが先にゴールを奪うかという状況の中、第3Q11分キーパーがズレた隙を突かれ山梨学院大にゴールを決められ0対1で前半を終えた。

相手PCに備える早大陣

 「フォーメーションを変えた」(大野誠弥主将、政経4=東京・早大学院)と前半より攻めの姿勢を組み立てた早大にチャンスが巡ってくる。第3Q序盤でPCを獲得すると、DF中嶋鍊(スポ4=島根・横田)からボール受けたFW清水拓登(スポ3=滋賀・伊吹)がゴールを決め同点に追いつく。その後は両者一歩も引かず、拮抗する時間が続く。しかし最終Q10分過ぎPCを取られると、相手チームが放った球が鋭くゴールに突き刺さり再びリードされてしまう。最後の1秒まで敵陣に攻め込んだ早大であったが惜しくも追いつくことはできず1対2で試合を終えた。

同点に追いつき、喜ぶメンバーたち

 あと一歩―――。その言葉がぴったりの一戦だったではないだろうか。春に対戦した時は試合後半に3点を奪われてしまい突き放されてしまったが、今回は惜しくも1点差というところでチームの成長を感じた試合になっただろう。次戦は春季リーグで関東を制覇した明大だ。4年生にとっては入学当初から勝てていない因縁の相手でもある。『リーグ優勝』、その為にも負けられない戦いがやってくる。