男子部 関東学生 春季リーグ 明治大学

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早稲田スポーツ新聞会提供 記事 伊勢崎晃、写真 七澤拓未)

 早大は、明大に0対5で完敗を喫した。全4クオーター(Q)で、得点を奪われて、明大に終始ボールを握られる苦しい展開が続いた。自陣に引いて、守備でボールを奪ってからカウンターを狙っていた早大だったが、なかなかFWにボールが繋がらずに不発に終わってしまった。

 早大は、試合開始早々に明大にPCを献上して先制点を許してしまう。接戦に持ち込みたい早大としては、痛すぎる失点となった。第1Qの内に反撃を試みたい早大だったが明大のテクニカルな個人技、パスワークに翻弄され、なかなかボールを奪うことができずに、自陣での守備に多くの時間を費やし第1Qが終了してしまった。続く第2Qでも攻める明大、自陣で耐える早大の構図が続く。約10分には、明大の左サイドからの攻撃に、GK西本京平選手(スポ4=大阪星光学院)が体を張ってゴールを守りチームの危機を救った。DFの奮闘もあって明大の攻撃に徐々に慣れてきた早大であったが、約12分に一瞬の隙をつかれて、追加点を許してしまった。失点直後に早大は、明大陣内に攻め込むが明大の堅い守りに阻まれゴールを奪うことはできなかった。

 巻き返したい第3Q、早大は立ち上がり、ボールを握り、攻勢を強めようとしたが、明大にパスをカットされて、カウンターから決定機を作られてしまった。約6分にも、明大のパスワークからシュートを放たれるも、枠のわずかに外で、事なきを得た。しかし、約10分にまたも明大にPCを奪われて追加点を決められてしまう。点差が広がっても、攻撃を緩めない明大相手に、早大はDF本橋大地(スポ4=埼玉・飯能南)、DF大多田一真(政経2=東京・早大学院)らの懸命の守備で応戦する。そして最終第4Q、1得点でも奪い、リーグ戦の得失点差で優位に立ちたかった早大だが、約5分にPCを明大に奪われ4点目、約11分にも、明大にトリッキーなスーパーゴールを決められて、5点目を奪われてしまった。意地を見せたかった早大だが、ゴール前に詰め寄るも、明大の連動した守備に絡めとられて、得点することができず、そのままタイムアップを迎えた。

 

 明大のPC数が3、シュートが12本だったのに対して、早大は、PC数0、シュート1本に終わった。この数値と結果を見れば、明大と力の差があったことは否めないが、GK西本のシュートブロックや球際の強さ、DF陣の体の張った守備など、個々の光るプレー、そして劣勢に立たされても、主将黒川理希(先理4年=東京・早大学院)を中心に、粘り強く声を出し続け、チームで1試合守備をやり通した粘りは、明大に引けを取らなかった。次戦5月2日の一橋大戦では、全日本大学王座決定戦の出場権を獲得するためにも、大量得点で今期リーグ戦初勝利をつかみ取ってくれることを期待したい。