男子部 関東学生 春季リーグ 学習院大学

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早稲田スポーツ新聞会提供 記事 伊勢崎晃 写真 秋田豪

 

 前節の7位決定戦で一橋大を4-1で下し勝利した早大は、この春季リーグ最終節で学習院大との入替戦に臨んだ。試合は第1Qで早大が先制点を奪うも、その後は得点を奪えず膠着状態に陥ってしまう。第4Qでついに学習院大に同点とされてしまうが、終了間際にMF中島丞一郎(スポ2=富山・石動)がPCからこぼれ球をゴールに流し込み学習院大を振り切り残留を決めた。

 

 第1Q立ち上がりから早大は主導権を握り、ボールを保持する。すると立て続けに学習院大陣内でPCを獲得。1回目のPCは防がれたものの、2回目のPCをキッチリとMF小比類巻周(政経2=東京・早大学院)が決めて幸先よく先制する。その後も早大がボールを握りシュートも放つなど積極的に学習院大のゴールを脅かした。第2Qでは、学習院大が反撃を試みて早大陣内に攻め込む展開が増えたが、早大はチーム全体で冷静に守り攻撃を凌いだ。第2Qの後半には早大も再び攻勢に転じ、約10分11分に連続でPCを獲得するが相手の懸命な守備の前に追加点を奪うことができなかった。

 

 続く第3Qでは、学習院大の攻撃が激しくなる。両サイドから積極的に早大陣内に侵入しゴールに向かう学習院大に対して、DF陣を中心に早大は踏ん張りゴールを死守した。その後は互いに譲らず一進一退の展開でボールを奪い合い時間が進んだ。両者にチャンスはあったもののゴールには結びつくことなくあっという間に15分が経過した。最終第4Qでは、後がない学習院大はさらにギアを上げるためにGKを下げてパワープレーを仕掛ける。早大はなんとか耐えていたものの、約9分ついに同点に追いつかれてしまう。早大は、再び逆転するために、攻撃するが決死の守備に阻まれてゴールを奪えない。約12分にもPCを獲得したが、相手GKのセーブに阻まれてしまう。しかし、このまま引き分けかと思った終了間際に土壇場でPCを獲得し、このこぼれ球をMF中島が押し込み待望の追加点を手に入れた。学習院大最後の攻撃にもチーム一丸となって守り切り早大が学習院大を振り切って勝利を収めた。

 

 今季の春季リーグで、早大は、満足のいく結果を得ることができたとは言い難い。目標としていた4位にも届かず選手たちは悔しいと感じているだろう。この悔しさを次につなげるために、チームの課題を洗い出し、夏練習で克服していく必要がある。また結果は確かに振るわなかったが、早大伝統のチームワーク、粘り強さは今年も健在だ。秋季リーグで一回りも二回りも大きくなった早大男子ホッケー部の姿を期待したい。