男子部 インカレ 学習院大学

早稲田スポーツ新聞会提供 記事 伊勢崎晃、写真 秋田豪)

 ついにインカレが始まった。ベスト4を目標とする早大は、春季リーグ入れ替え戦を戦った学習院大との一回選に臨んだ。試合は早大が、2点を先取して、全Qで優勢に進めたが、その後追加点を奪うことができず、第4Qで学習院大にPCから追いつかれ、SO戦で敗れた。

 試合開始直後から、早大は積極的に攻撃をしかける。早速2分にPCを獲得することに成功。これをFW平岩佑利(スポ3=奈良・天理)がしっかり決めて先制点を奪い、学習院大の出鼻を挫いた。完全にペースをつかんだ早大は、9分にもPCを獲得して、FW村上和亮主将(政経4=東京・早大学院)が決めて、早々に追加点を上げた。第1Qはこのままボールを握り、学習院大を押し込んだ。第2Qでも、立ち上がりに学習院大にPCを奪われるも得点を与えず、その後は再び早大が主導権を握り、約20分にPCの獲得に成功した。これを決めて追加点を奪いたかった早大だったが、相手の守備に阻まれてゴールを奪うことができなかった。23分にもPCを獲得するがこれもゴールを奪うことができず、逆に28分にパスをカットされてしまい、カウンターから学習院大にゴールを奪われてしまう。その後は一進一退の攻防が続き点数は動かなかった。

 第3Qでは、学習院大の攻撃が強まるものの、早大守備陣が踏ん張り、同点を許さない。すると38分に早大がPCを獲得して、追加点を奪うチャンスを手に入れる。これを主将村上がシュートを放つも、相手GKに阻まれた。その後は膠着状態が続いたが、第3Q終了間際に学習院大選手がグリーンカードを受けて、早大は人数的に優位に立つ。猛攻を仕掛ける早大だったが、学習院大の守備を打ち破ることができず、結局3点目を奪うことができなかった。最終第4Qでは、なんとか追加点を奪い勝利を決定的にしたい早大だったが、MF中島丞一郎(スポ2=富山・石動)のリバースヒットはGKに防がれるなど、攻撃を続ける早大だったが、どうしても追加点を奪うことができない。そしてついに52分に学習院大にPCを奪われフリックから同点に追いつかれてしまう。早大は勝ち越そうと猛攻を仕掛けるが、学習院大も必死の守備で応戦する。終了間際にも早大はPCを獲得するもやはり得点には至らず、勝敗はSO(シュートアウト)戦に委ねられることになった。学習院大が先攻、早大が後攻で始まったSO戦だが、学習院大が3人キッチリ決めたのに対して、早大は二人目の主将村上こそ決めたものの、一人目平岩と三人目FW戸川晴貴(スポ2=京都・立命館)が決めることができず、学習院大の四人目がゴールを決めた時点で学習院大の勝利が決定して、早大は無念の初戦敗退となった。

 立ち上がりの第1Qは、2点先制することに成功して、早大が完全に主導権を握った。しかし、第2Q、第3Qと試合を優位に進めながらも追加点を奪えなかったことが響き、学習院大に追いつく隙を与えてしまう結果になってしまった。前回の秋季リーグの取材時に多くの選手がインカレでベスト4が目標と口にしていたが、早大の選手たちにとって、今回のインカレが不完全燃焼で終わってしまったことは否めない。またこのチームで試合ができるのも、早慶戦と秋季リーグの順位決定戦の2試合だけになってしまった。最後笑って終われるようにするためにも、今回の試合で問題のあったところを修正して、次の早慶戦で、秋季リーグで敗れた慶大にリベンジしたい。早大ホッケー部の戦いはまだまだ終わらない。